ダウン症候群の患者さまの診療について

こんにちは!小畑歯科医院、歯科衛生士の弓場です。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、この春仲間入りしたスタッフの新人歓迎会で、BBQを開催しました!職種の垣根を超えていろんな話ができましたし、スタッフにはパパママが多いので、子どもたちも参加して楽しく過ごせました。

さて、前回のブログでは、小畑歯科での障がい者歯科診療の概要についてお話させていただきました。今回は少し掘り下げて、ダウン症候群の患者様についてのお話をご紹介します。

ダウン症候群のご家族が歯科医院に来られる際、多くの方が「どんな医院かな?」「ちゃんと診てもらえるかな?」「治療ができるかな?」と不安を抱えておられることと思います。小畑歯科医院では、おひとりおひとりのペースや特性に合わせて診療を進めています。

ダウン症候群の方は、乳歯•永久歯ともに萌出時期が遅れたり、歯の本数が少ない(先天欠如)ことがあったり、歯の萌出順序が不規則なことがあります。小さい歯(矮小歯)や異常な形をした歯(円錐歯)を認めることもあります。咬合(かみ合わせ)の異常、開咬(前歯がかみ合わない)、反対咬合(受け口)、乱ぐい歯(歯がまっすぐ並んでいない)が比較的多いです。

また、上あごが小さく狭く、筋力の弱さから舌が前に出やすく(舌突出癖)口が開きがちになります。これらのことから、重度の歯肉炎•歯周炎が若年からみられることがあります。唾液の性質や免疫機能の影響で、歯周病も進行しやすい傾向があります。年齢が上がるにつれて歯周病が進行しやすいため、小さい頃からのケアが将来の健康につながります。

また、心臓など、全身的な病気を併せ持つ方もおり、服用しているお薬による副作用がお口に中に影響を及ぼすこともあります。

むし歯は意外と少ない傾向にありますが、食事内容や歯の形態、唾液の性質などが影響しますし、口腔ケアが不十分だと虫歯になるリスクは高まります。

だからこそ、日頃のケアと定期的なプロによるお口のチェックがとても大切です。当院では、まずは診療の環境に慣れていただくことからスタートし、お子さまの「できた!」を積み重ねながら、無理なく診療を進めています。治療だけでなく、歯磨きの練習やフッ素塗布など予防処置も行っています。

保護者の方も一緒にお口のケアを学んでいただきながら、ご家族全員でお口の健康を守っていけるようお手伝いします。わからないこと、不安なことがあれば、ぜひ遠慮なくご相談ください。

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次回は障害者歯科専門医•指導医の岡先生から、専門的な視点でお話をいただく予定です。どうぞお楽しみに!

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投稿日:2025年6月30日  カテゴリー:ブログ

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